縄文時代の出土品の写真展「縄文 小川忠博写真展」が4月22日、秋田県立近代美術館(横手市赤坂、TEL 0182-33-8855)で始まった。横手経済新聞などが後援。
秋田県立近代美術館(横手市赤坂)で始まった「縄文 小川忠博写真展」開会式の様子(横手経済新聞)
縄文時代の土偶や岩偶、首飾りなどの出土品を撮影する東京都在住の写真家・小川忠博さんが、全国の遺跡などを回りながら40年ほどかけて撮り溜めた3万点以上に上る写真から、「映える縄文」をテーマに選んだ約200点の作品をパネルで展示する。
平出遺跡(長野県)や桂野遺跡(山梨県)などで出土された土器の文様を全角度から撮影し、考古学や美術史の研究に重要とされる写真集などに使われる一画面に収めた「展開写真」は、高さ3メートル、横6メートルの大型パネルで紹介する。
横手市の平鹿遺跡などを始め、県内の白坂遺跡(北秋田市)や塚ノ下遺跡(大館市)などで発掘された出土品を約10点展示する。
小川さんは「大きな美術館で写真展を開くのは初めて。縄文の持つオーラや情報を皆さんに感じてもらえれば」と話す。
営業時間は9時30分~17時。入館料は1,000円(高校・大学生は800円)。中学生以下無料。6月30日まで。
秋田県工芸家協会・会長の齋藤國男さんが講師を務め、漆や金粉を使い縄文土器の模様や出土品の絵を描くワークショップを5月20日・5月21日に開く。開催時間は10時~15時。参加費は1,000円。要申し込み・先着順。