横手市増田町で大正時代から続く「たらいこぎ競争」が4月29日、真人公園(横手市増田町増田)で4年ぶりに行われ、市内外から参加した男女19人が熱戦を繰り広げた。
増田町観光協会(同)が、同公園で開かれる桜まつりに合わせて開く同イベント。公園内の池沼に浮かべた直径90センチ、深さ40センチの「たらい」にあぐらをかいて乗った参加者が、両手で水をかきながら42.195メートルのコースでタイムを競う。
約2400人の観戦者が声援を送る中、バランスを崩して転覆したり、思うように前へ進むことができずに立ち往生したりするなど、悪戦苦闘する参加者が笑いを誘う場面も。
2分12秒の記録で優勝したのは、横手市地域おこし協力隊の田谷慶さん。「ユーチューブで研究するなどして、事前にシミュレーションしていたが、想像よりも前に進むことができずにバランスを崩しそうになった。皆さんの応援で気合が入った。いい経験になった」と喜びを見せる。
イベントを主催する増田町観光協会の千田孝八会長は「開花が早かったため公園内は葉桜だったが、イベントは天気に恵また。女性の参加が多かったことから華やかで、笑い声も絶えなかった。来年につなげられれば」と振り返る。