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横手の酒蔵が「ワイン」を初出荷 清酒の酵母を生かし辛口に仕上げる

横手市の酒蔵が初出荷した「天の戸ワイン」の白ワイン(左)と赤ワイン(右)

横手市の酒蔵が初出荷した「天の戸ワイン」の白ワイン(左)と赤ワイン(右)

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 日本酒の醸造会社「浅舞酒造」(横手市平鹿町浅舞、TEL 0182-24-1030)が10月3日、ワインを初めて出荷した。

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 「天の戸(あまのと)」「夏田冬蔵」などの銘柄で知られる同社。柿崎常樹社長が、ワインと日本酒のコンテスト受賞式でフランスに渡った際、審査員を務めたソムリエから「日本酒を世界に売り込むためには、ワインの勉強が有効」とのアドバイスを受けたことなどから、2022年10月、ワインの初醸造に着手した。

 横手市産のスチューベンを原料に赤ワイン、ナイアガラで白ワインを醸造。「食用ブドウで醸造するワインは甘さが強く出やすいところ、清酒の酵母を使うことで、糖度を抑えながら発酵を促すことができた」という。アルコール度数は11%。「天の戸ワイン」の銘柄で赤ワイン1300本と白ワイン800本を出荷する。

 柿崎さんは「初めて出荷するワインは、辛口の軽やかな仕上がり」と話す。「ワインの醸造技術が日本酒に生かせると感じて挑戦を決めたが、現在、ブドウの自社農園の整備を進めている。5年後には、農園で取れたブドウで醸造できるのでは」とも。

 価格は2,500円(720ミリリットル)。市内外の酒販売店などで販売予定。

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