外国人観光客などに横手市内を案内する「横手市地域通訳案内士」の修了証交付式が12月21日、横手市交流センター・Y2(わいわい)ぷらざ(横手市駅前町)で開かれた。
通訳案内士法の制度に基づき、国内の自治体が認定する制度。横手市では、観光おもてなし課が2022年に初めて実施し、小正月行事「かまくら」や明治時代の面影を残す「増田の町並み」、「増田まんが美術館」(増田町増田)などの観光資源のほか、伝統工芸や食、農業などの体験型コンテンツを組み合わせた内容で展開する。
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)で600点以上か、実用英語技能検定2級以上を持つことなどの受講条件を満たして研修に取り組んだのは、県内在住の男女9人。10月から英会話や接遇マナー、地元の観光資源、救命措置など40時間の研修と認定試験を経て、全員が合格した。
合格した湯沢市在住の伊藤豪さんは「訪日外国人の皆さんに地元を伝えることの責任を感じる。仲間と共に横手を世界に発信していけるよう努力したい」と意気込みを見せる。
市内在住の佐藤南美さんは「横手には、ほかの地域にはないユニークな伝統行事や歴史的な建造物など魅力ある資源が多い。地域を巻き込んで盛り上げていきたい。学んだことを生かして温かいおもてなしができれば」と話す。
昨年の合格者と合わせて16人の横手市地域通訳案内士は、観光案内業務や地元の高校生が対象の英語ワークショップ、翻訳業務などに当たる。