横手の書店「みちくさ本屋ワイルドマウンテン」(横手市寿町)が11月20日、5周年を迎えた。
2012年に愛知県出身の森敦志さんがJR横手駅前に開いた同店。「お客さんにさまざまなことに興味を持ってもらい、自分も楽しめる店づくりを心掛けている」という店内には、カルチャーやライフスタイルをメインテーマに書籍・雑誌・コミック・雑貨・アクセサリーなど2万点以上の個性的アイテムをそろえる。
森さんはヴィレッジヴァンガードに10年ほど勤務し、「ららぽーと磐田店」「イオンモール仙台泉大沢店」など5店で店長を経験。結婚を機に退職し妻の実家のある秋田に移住して同店を開いた。
森さんお薦めの一冊は「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社)。「昆虫学者の、前野・ウルド・浩太郎さんがバッタを求めアフリカのモーリタニアで経験した一部始終を記した科学冒険就職ノンフィクション。インパクトあるふざけた表紙で手に取ったがロマンあふれる話で一気に読める。前野さんが秋田出身というのも、さらに驚きだった」と解説する。
「旅行中にフラリと立ち寄るお客さんや秋田市や山形など遠方から来店してくれるお客さんも多い。近所の年配常連客からはコアな情報を教えてもらうこともある。美しいもの、怖いもの、知的なもの、くだらないもの、ドキッとするようなもの、いろいろなものがあって初めて楽しい。この店がそんな大人の好奇心を刺激する遊園地のような場所になれば」とも。
営業時間は11時~23時。火曜定休。