横手市特産のホップを使った地域活性化事業に取り組む「よこてホッププロジェクト」が3月27日、官民連携体制で新たに組織を再編成した。
市民有志が中心となり、横手市、大手ビール会社「キリン」(東京都中野区)、大雄ホップ農業協同組合(横手市大雄三村東)が2017年から取り組んでいる同プロジェクト。今回、官民連携体制強化を図ろうと、同社や同組合など8企業と団体で新組織を立ち上げた。
2017年にホップの市町村別生産量が全国1位となった横手市。市と同社は2018年6月、「持続可能なホップ産地づくりと横手産ホップを通じた地域活性化を目的とした連携協定」を締結し、ホップで作るグリーンカーテンを市内の公共施設や駅などに設置。県内クラフトブルワリー4社と協力し、市特産のホップを使ったクラフトビール開発などを行い、就農人口の増加につなげる活動を展開している。
同日、大雄農業団地センター(大雄三村東)でプロジェクト新体制の設立総会が開かれ、関係者やホップ農家など約40人が出席した。「持続可能なホップ地域づくり」「地域の産業活性化と食・農・観の魅力向上」など「ホップの郷づくり振興ビジョン」を事業計画に掲げる。
プロジェクト代表に就任した大雄ホップ農業協同組合の皆川組合長は「担い手不足が深刻な中、この活動を通じて1人でも多くの若者がホップに関心を持ってもらえれば」と期待を寄せる。