「朝市通り」(横手市増田町増田)で現在、路上に捨てられるゴミが減ったことが地域住民の間で話題になっている。
360年の歴史を持つ「増田の朝市」が開かれ、地域住民の生活道路になっている「朝市通り」。明治時代から続く街並みのほか、内蔵が多く残ることから「蔵の町」としても知られる。2013年(平成25)に国の重要伝統的建造物群保存地区に認定され、近年、観光客が増えている。
「朝市通り」を保育園の通学路として使う町内在住で5歳の小泉夕空(ゆら)ちゃんが、通りに捨てられているゴミが少なくないことに気が付いた。
祖母のたみこさんや夕空ちゃんの兄で小学4年の大空(そら)君に相談したところ、「落ちているゴミは拾えばいい」と、4月から毎週末、30分ほどかけてゴミ拾いを始めた。
朝市通りで鮮魚店を営む遠徳魚店(平鹿町中吉田)の遠藤徳洋さんは「大空くんたちがゴミ拾いを始めた後、路上に落ちているゴミが減ったようだ」と話す。
たみこさんは「蔵の町として知られる当町は、近年、観光客が増えている。孫の思いもあり、きれいな地区になればと清掃している。孫たちの様子を見た地元の皆さんも協力してくれるようになった」と話す。
大空くんと夕空ちゃんは「ゴミが減ってうれしい。ゴミの落ちていない町になれば」と口をそろえる。