横手市ふれあいセンター「かまくら館」(横手市中央町)で3月27日、観光と地域づくりを考える勉強会が開かれ、市内外から行政職員や事業者など100人以上が参加した。
講師を務めた「観光地域づくりプラットフォーム推進機構」会長の清水愼一さん
地域全体の観光マネジメントを一本化する着地型観光プラットフォーム組織を意味する「DMO」を題材に、横手市・横手市観光連盟・横手コンベンション協会の三者が共催し、県南部6市町村の協力で開かれた。
大正大学地域構想研究所教授で「観光地域づくりプラットフォーム推進機構」会長の清水愼一さんを講師に迎え、大分県の由布院温泉や徳島県三好市の奥祖谷地区などの事例を挙げながら、「住んで良し、訪れて良し」をスローガンに展開される観光と豊かな地域づくりを紹介。地域観光について、住民自らがブランディングや情報発信、効果測定などのマーケティングを行い、地域に利益を還元していくことの重要性などを説いた。
清水さんは「これまでの観光手法では立ち行かなくなっている。秋田はとても豊かな土地なので、もっと地域資源を有効活用できるはず。『非日常から異日常の体験へ』をテーマに、ここでしか体験できないものが何なのか皆さん自身で考えてみては」と提案した。
同市職員は「来年度に向け当市でどのような観光地域づくりの体制ができるのか、多くの意見を取り入れ協力しながら進めていきたい。県南部の市町村とも連携した仕組みづくりを進めていければ」と話す