湯沢市の旧雄勝町小野地区にある「地酒とカフェの店TAKAIWA」(湯沢市桑崎中泊)で現在、個展「柴田周一作品展」が行われている。
2015年に酒販店を改装しオープンした同店。今月からギャラリー運営を始め、企画第1弾として同展を開く。同地区で農業を営む柴田周一さんが「身近な物」をテーマにリンゴや洋梨、かぼちゃ、カブなどを描いた油絵作品8点を展示する。
1956(昭和31)年生まれの柴田さんは、2003年に東京・銀座の画廊で個展を開き、2004年から5年連続で主体美術協会(東京都北区)が主催する「主体展」に出展している。
油絵を描き始めたのは大曲農業高校(大仙市)に進学し美術部へ所属してからという柴田さんは、在学時から県展に出展し、卒業後は家業の酪農を営み乳牛を飼育しながら作品を描き続けてきた。2012年に酪農は廃業したが、現在は娘さんと一緒にトマトやニンニクのハウス栽培を行っているという。
柴田さんは「描くことが好きなので40年以上も創作活動を続けられ、描くことで農家以外の知り合いや仲間ができた。描いていると見てもらいたいという気持ちも湧いてくるし、こうして近所で個展ができて反響やコメントがあるとうれしい。今回の展示作品はここ数年で描いたもの。次回は大型の作品も展示したい」と意欲を見せる。
開催時間は10時~17時。入場無料(ただし、要ワンドリンク注文)。月曜定休。