横手市の「上畑温泉さわらび」(横手市増田町)の近くにある雪室(ゆきむろ)で3月17日、日本酒やソバの実の「雪中貯蔵」作業が行われた。
「日の丸醸造(増田町)」が15年ほど前から、毎年3月に行っている同作業。
今年は、同酒造や温泉施設のスタッフなど8人が雪を敷き詰め、わら葺屋根をかけるなどの作業を一日掛かりで行った。
同社の佐藤公治さんは「日本酒を雪中貯蔵することで、穏やかで質の良い熟成ができる。記録はないが、冷蔵庫のない時代にも雪の中に酒を貯蔵し、ひっそりと楽しんでいたのでは。そのようなストーリーを、日本酒を通じて皆さまに楽しんでいただければ」と話す。
今回貯蔵した日本酒は、「純米吟醸原酒(一度火入れ) まんさくの花 雪室吟醸」として6月下旬に販売する予定。