湯沢市絵灯ろう保存会(湯沢市内町)が現在、伝統行事「七夕絵どうろうまつり」で使う絵灯ろうの制作を進めている。
新型コロナウイルスの影響により2年連続で開催が見送られた同市の伝統行事。3年ぶりの開催へ向けて、地元の中学生や主婦など約20人が、同会会長の首藤ミヱさんや制作経験者からアドバイスを受けるなどしながら、下絵書きや墨入れ、着色、仕上げまでの全工程に取り組む。
結婚を機に市民になったという女性は「地元の行事に関わりたい思いで受講している。難しい作業だが、丁寧に教えてもらいながら楽しく取り組んでいる」と話す。
首藤さんは「行事が中止になった2年間も制作講習会は続けた。観覧する皆さんの期待を裏切らない作品に仕上げたい」と話す。「制作者は年々減っている。講習会は誰でも受けることができるので、積極的に参加してもらえれば」とも。
制作は6月5日まで行われ、完成した絵灯ろうは8月5日~7日、市内商店街で披露を予定する。