稲川体育館(湯沢市川連町)で10月14日、伝統工芸品「川連漆器」の産地直売会「川連塗りフェア」が始まった。主催は秋田県漆器工業協同組合。
鎌倉時代から受け継がれ、800年の歴史があるという川連漆器。「地元向けの販売や産地をアピールする機会になれば」と1993年から開く同イベントは今年で24回目。
同イベントには地元21業者が出店。生産の中心というわん物から重箱や箸、テーブルやアクセサリーなど5000点以上の漆製品を販売するほか、古い漆器の修理やオリジナル商品の注文も受け付ける。
隣接する稲川生涯学習センターでは、新旧の「ろくろ」や「こけし」を展示する「轆轤(ろくろ)とこけし展」も同時開催する。会場では、こけしの絵付け体験(800円、所要時間=1時間)も行う。
同組合理事長の佐藤善六さんは「川連の漆器業者がこれだけ集まる販売会はほかにない。ここ数年は東北各地からも足を運んでもらっている。たくさんの商品の中からお気に入りの品を見つけてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~17時(最終日は16時)。10月17日まで。