アールヌーボーの巨匠として知られるアルフォンス・ミュシャの作品展が現在、秋田県立近代美術館(横手市赤坂)で開かれている。
19世紀末を代表するチェコ出身の画家アルフォンス・ミュシャ。アクセサリーや花々で装飾された優雅な女性を描いたポスターや装飾パネルなど多くの作品を残した。
ミュシャのコレクターとして知られる尾形企画(静岡県)の尾形寿行社長が所蔵する、「ミュシャが一夜にして時の寵児(ちょうじ)となったきっかけ」と評される、女優サラ・ベルナールをモデルにした舞台ポスター「ジスモンダ」などの代表作品のほか、「チェコ初の郵便切手」「ビスケットの缶容器」「ランスの香水」などの雑貨類や国内では初めて公開となる雑誌4冊の表紙などを含む567点を展示する。
展示作品は、自由に撮影することができる。
尾形さんは「40年以上前に仕事を通じてミュシャの作品を知った。作品だけでなく、母国のために無償で奉仕したという人柄にも魅力を感じている。ミュシャの魅力を皆さんに感じてもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入場料は、一般=1,200円、大学生・高校生=800円、中学生以下無料。9月13日まで。