横手市観光協会(横手市中央町)など5団体が現在、自宅前などに「ミニかまくら」を作ることを呼び掛けている。
横手市内の小中学校に配る「ミニかまくら」用ロウソクの梱包作業の様子
国内外から観光客が訪れる横手の小正月行事「かまくら」。毎年、行事に合わせて80基ほどのかまくらをまちなかに制作するが、今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、観光行事として開くことを断念。35基のかまくらを作り、地域の伝統行事として開く。
「コロナ禍に地域全体で行事を楽しみたい」と、同観光協会やかまくら委員会など関係団体が「一戸一かまくら」と銘打ち、自宅や事業所前に「ミニかまくら」を作り、ロウソクを灯す企画を立てた。ミニかまくらの作り方を紹介するチラシとロウソクを市内の小中学校の全児童に配布したほか、地元企業などに協力を呼び掛けた。
かまくら委員会の照井吉仁委員長は「コロナ禍だからこそ、水神様に感謝の気持ちを伝えることや子どもの雪遊びだったことなど、行事本来の意味を私たちが見つめ直すチャンス。地域の皆さんが行事に関れるアイデアとして一斉点灯を企画した。次世代に伝統行事を継承していくためにも、皆さんに参加してもらえれば」と呼び掛ける。
一斉点灯は2月15日18時。